- 健診後の異常値で再検査・精密検査が必要な方へ
- 要再検査・要精密検査と結果が出た方がまずやること
- 再検査・精密検査の対象となる健診異常項目一覧
- 異常値が出たらどうする?放置したらどうなる? 消化器内科での対応
- 健康診断の項目ごとの、異常が出た場合に疑われる病気
- 受診のタイミングについて
- よくある質問
健診後の異常値で再検査・
精密検査が必要な方へ
受け取った健康診断の結果に、「要再検査」「要精密検査」といった判定が出ている場合には、その指示に従い、再検査・精密検査を受けましょう。
ただ、「どんなことをするんだろう?」「そもそも要再検査・要精密検査ってどんな状態なんだろう?」という不安によって、再検査・精密検査が後回しになっている人もいるようです。
ここでは、そういった方々が安心して再検査・精密検査を受けられるよう、不安や疑問を解消できるように解説いたします。
要再検査・要精密検査と
結果が出た方がまずやること
要再検査・要精密検査という結果が出たときには、その結果票を持って医療機関を受診しましょう。
なお受診先ですが、「要再検査」の場合は同じ検査をするため、健康診断を受けた医療機関でも対応可能です。一方の「精密検査」は、健康診断のときよりも精密な検査をするため、その精密検査(胃カメラ検査・大腸カメラ検査・腹部エコー検査など)に対応している医療機関を選ぶ必要があります。
診断結果の種類の紹介
異常なし
検査の結果、数値や画像所見などが正常範囲にある状態です。検査で調べた範囲では、異常がありません。
要再検査・要経過観察
数値や画像所見などが正常範囲から外れているものの、すぐには治療が必要ではないという状態です。ただし、決められた期間内に、再度同じ検査を受けましょう。健康診断で調べた結果に間違いないかを確かめるという意味もあります。
要精密検査
数値や画像所見などが正常範囲から外れているため、より詳しい検査を受け、原因を調べたり、疾患の有無を確かめたりする必要がある状態です。
要治療
検査結果に明らかな異常が認められるため、早期に治療を要する状態です。
要再検査と要精密検査の違い
再検査と精密検査は、どちらも「検査が必要」という点で共通しています。
一方で、目的・緊急度・受診先などにおいて、以下のような違いがあります。
| 要再検査 | 要精密検査 | |
| 目的 | 健診日の直前の食事に問題があった、体調を崩していた等による一時的な異常値であった可能性の確認 | 異常の原因を調べ、確定診断をする |
| 緊急度 | 低い~中程度(1~3カ月以内の受診を推奨) | 中程度~高い(1ヶ月以内の受診を推奨) |
| 受診先 | ・健康診断を受けた医療機関 ・再検査に対応している他の医療機関 |
・指定された精密検査に対応している医療機関 |
再検査・精密検査の対象となる
健診異常項目一覧
再検査・精密検査が必要になった場合、当然ながら、その検査に対応している診療科を受診する必要があります。特に精密検査については、対応していない医療機関も多いため、事前に確認しておきましょう。
候補となる診療科としては、内科・消化器内科・循環器内科などが挙げられます。うち、特に対応できる検査が多いのが、内視鏡検査を行っている消化器内科です。
以下の項目について要再検査・要精密検査の判定が出た場合には、和歌山市駅あかまつ消化器内科・内視鏡クリニックにご相談ください。
- 胃バリウム異常・胃カメラ勧奨
- ピロリ菌検査陽性
- 便潜血陽性
- 肝機能異常(AST/ALT/γ-GTP)
- 脂肪肝
- 胆のうポリープ・胆石
- アミラーゼ/リパーゼ異常
- 貧血
- 腫瘍マーカー異常(CEA/CA19-9/AFP/PIVKA-Ⅱなど)
- 脂質異常
- 高血圧
- 尿酸値異常
異常値が出たらどうする?
放置したらどうなる?
消化器内科での対応
要再検査・要精密検査という判定が出た場合、なんらかの疾患である可能性を疑う必要があります。
放置すると、疾患があった場合に、その疾患の進行を招きます。
特に、胃がん・大腸がん、肝臓・膵臓疾患などは、自覚症状が乏しいケースが少なくありません。「元気だから」「症状がないから」と放置せず、必ず、再検査・精密検査を受けてください。
健康・命を守るため、また治療費を抑えるためにも、大切なことです。
胃内視鏡検査(胃カメラ)
口または鼻から内視鏡を挿入し、食道・胃・十二指腸の粘膜を観察します。
逆流性食道炎、食道がん、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、十二指腸がんなどの病気を早期に発見することが可能です。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
肛門から内視鏡を挿入し、大腸全体の粘膜を観察します。
大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、虚血性腸炎、大腸憩室症などの病気を早期に発見することが可能です。
腹部超音波検査(腹部エコー)
腹部に超音波を当て、腹部臓器の形態・炎症・腫瘍・結石の有無などを調べます。
脂肪肝、肝腫瘍、胆石症、胆のうポリープ、膵腫瘍、腹部大動脈瘤などを発見することが可能です。
血液検査
白血球、赤血球(ヘモグロビン)、血小板、肝機能、腎機能、脂質、血糖・HbA1c、尿酸値などの項目について調べます。
貧血、肝炎、脂質異常症、高尿酸血症、糖尿病などの有無を調べることができます。
健康診断の項目ごとの、
異常が出た場合に疑われる病気
胃バリウム異常
胃バリウムで異常を指摘された場合には、胃潰瘍、胃がん、胃ポリープ、慢性胃炎などが疑われます。
精密検査では、胃カメラ検査が必要になります。胃がんも初期には自覚症状がないケースが少なくありません。放置せず、必ずご相談ください。
ピロリ菌
ピロリ菌検査で陽性だった場合には、胃内にピロリ菌がいる可能性があることを意味します。ピロリ菌の感染により慢性胃炎が起こり、胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどのリスクが高まります。特にこれまでピロリ菌の除菌歴がない方は要注意です。胃カメラ検査を受けていない方は、胃カメラ検査を受けることが強く推奨されます。
当院では、ピロリ菌の除菌治療に対応しています。また、ピロリ菌検査も可能です。
便潜血
便潜血検査で陽性だった場合、便の中に血液が混じっていたことを意味し、大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病など、大腸のさまざまな病気が疑われます。また、切れ痔・いぼ痔によって便潜血が認められることもあります。
特に大腸がん、大腸ポリープは、ほとんど自覚症状がありません。精密検査として、大腸カメラ検査を行います。便潜血が2日のうち1日でも陽性であれば「陽性」となります。
AST、ALT、ALP、γGTP、ビリルビン
いずれも、肝臓の機能を表す数値です。数値の異常が認められる場合には、脂肪肝、アルコール性肝障害、ウイルス性肝炎などを疑います。放置していると、肝硬変、肝臓がんなどのリスクが高まります。
血液検査、腹部エコー検査などを行います。
アミラーゼ、リパーゼ
アミラーゼ、リパーゼはどちらも膵臓から分泌される消化酵素です。血液検査で測定し、膵臓の働きを評価します。
アミラーゼ、リパーゼの値に異常がある場合には、膵臓の病気の可能性が疑われます。再検査として血液検査をしたり、精密検査として腹部エコー検査をしたりといった対応になります。
貧血
貧血を指摘された場合には、鉄の摂取不足だけでなく、消化管からの出血の可能性を考慮する必要があります。消化管出血(胃十二指腸潰瘍、胃腫瘍、大腸ポリープ、大腸がんなどからの出血)がないか確認をします。また妊娠によって貧血を認めることもあります。
精密検査としては、血液検査、胃カメラ検査・大腸カメラ検査、場合によっては造影CT検査などが必要になります。
腫瘍マーカー異常
腫瘍マーカー異常とは、血液検査で調べた腫瘍マーカーが基準値を超えている状態を指します。胃がん、大腸がん、膵臓がん、胆道がん、肝臓がん、肺がんなどの存在・進行を示唆する指標であり、補助診断・治療効果判定にも用いられます。
異常を示したマーカーに応じて、胃カメラ検査・大腸カメラ検査、腹部エコー検査、造影CT検査などを行います。
コレステロール、中性脂肪
中性脂肪やLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の値が高すぎる、またはHDLコレステロール(善玉コレステロール)が低すぎる場合に、脂質異常症と診断されます。脂質異常症は生活習慣病の1つで、ほとんど自覚症状なく進行します。脂質異常症は、他の生活習慣病と比べても動脈硬化を進行させるリスクの高い病気と言われています。
健康診断で異常値が認められた場合には、血液検査、頚動脈エコー検査などが行われます。
血圧
血圧が135/85mmHg以上の場合、高血圧症の診断となります。高血圧症はほとんど自覚症状なく進行し、動脈硬化および心筋梗塞・脳卒中・腎不全などのリスクを高めます。
健康診断で高血圧を指摘された場合には、血圧測定、および必要に応じて血液検査・尿検査・心電図検査・頚動脈エコー検査などを行います。家庭での血圧を測定・記録することも大切です。
尿酸値
プリン体が肝臓で分解されてできる「尿酸」の血液中の濃度を指します。
尿酸値が基準値を超えると、高尿酸血症と診断されます。その後、足の関節などで尿酸が結晶化すると、激痛・腫れを伴う痛風発作が起こります。高尿酸血症では動脈硬化のリスクが高くなります。
健康診断で異常値を指摘された場合には、血液検査や尿検査を行います。
血糖値、HbA1c
血糖値は、血液中のブドウ糖の濃度を指します。またHbA1cは、過去1~2ヶ月の平均の血糖値を反映させた数値であり、食事の影響を除いた評価ができます。
精密検査では、空腹時血糖値の測定、尿糖・尿蛋白検査などにより、糖尿病の診断・合併症のリスク評価などを行います。
受診のタイミングについて
要再検査の場合は1~3カ月以内に、要精密検査の場合は1ヶ月以内に、それぞれ指示に従って検査を受けましょう。
よくある質問
再検査や精密検査には、保険は適用されるのでしょうか?
健康診断は自費ですが、要再検査・要精密検査と判定された場合、医師が必要と認めた医療になるため、再検査・精密検査ともに保険が適用されます。
再検査・精密検査でおすすめの診療科はありますか?
どちらも、特に「この診療科でないといけない」ということはありません。再検査では、健康診断で行った検査と同じ検査を行うため、健康診断を受けた医療機関または再検査に対応している他の医療機関で受けられます。一方の精密検査は、必要となる精密検査に対応している医療機関を選ぶ必要があります。特に、胃カメラ・大腸カメラ検査は消化器内科でなければ対応していません。
「要精密検査」だった場合、なんらかの病気であることは確定なのでしょうか?
いえ、そうではありません。ただ、再検査の場合と比べると、なんらかの疾患である可能性は高まります。精密検査では、異常値が出た原因、疾患の有無まで調べられますので、お早目にご相談ください。
精密検査として内視鏡検査が必要と言われましたが、不安が強く、なかなか受診できません。
病気だったらどうしようというご不安、内視鏡検査へのご不安は、よく分かります。ただ、放置したために命にかかわる疾患の発見が遅れるということもあります。また当院では、鎮静剤を用いた不安や苦痛の少ない胃カメラ検査・大腸カメラ検査を行っております。患者様のご不安にも十分に配慮した診療を行いますので、まずは一度、ご相談ください。
便潜血が1日だけ陽性でも大腸カメラは必要ですか?
はい、1日でも陽性であれば精密検査(大腸カメラ)が推奨されます。 痔が原因の場合もありますが、大腸ポリープや大腸がんが見つかることもあります。
内視鏡検査は苦しいですか?
当院では鎮静剤を用いた内視鏡検査がが可能で、眠っている間に検査を終えることもできます。 検査後は休んでからご帰宅いただけますので、強い苦痛を感じることはほとんどありません。
高血圧や糖尿病も診てもらえますか?
当院でも検査や初期評価は可能です。 ただし、高血圧や糖尿病は継続的な専門管理が重要な疾患のため、生活習慣病を専門とする医療機関での受診をおすすめしております。 必要に応じて専門の医療機関と連携し、適切にご案内いたします。


