胃がムカムカして吐き気があるときの原因と対処法|内視鏡検査が必要なケースとは?
胃のムカムカ・吐き気…それって放っておいて大丈夫?
「なんとなく胃が重い」「気持ち悪い」「食欲がない」…そんな症状、誰にでも一度は経験があるのではないでしょうか。
胃のムカムカや吐き気は、疲れやストレスによる一時的なものもありますが、消化器系の病気が隠れていることもあります。
特に、症状が繰り返す・長引く・悪化してきたという方は、消化器内科での診察や内視鏡検査(胃カメラ)を検討しましょう。
胃のムカムカ・吐き気の原因は?
胃の不快感や吐き気には、さまざまな原因が考えられます。以下に代表的なものを紹介します。
食生活の乱れ・暴飲暴食
脂っこいものやアルコールの摂りすぎ、早食いなどが胃に負担をかけ、胃酸の逆流や胃もたれを引き起こします。
ストレスや自律神経の乱れ
ストレスや睡眠不足により、胃の働きが鈍くなったり、胃酸の分泌が乱れたりして吐き気を感じやすくなります。
胃炎・逆流性食道炎・胃潰瘍などの疾患
胃の粘膜に炎症がある場合、空腹時や食後にムカムカ・吐き気が出やすくなります。また、ピロリ菌の感染が関係していることもあります。
胃の腫瘍
胃に腫瘍(胃がんなど)があって、胃から十二指腸への食物の通過がスムーズ出なくなっている場合には、胃のむかつき、吐き気などが出現することがあります。
薬の副作用
鎮痛薬や抗生物質などが原因で胃が荒れるケースもあります。
胃以外の疾患
胃がむかつくと思っていたら、実は膵腫瘍や大腸腫瘍が原因による症状だった、ということもあり得ます。
受診の目安|こんなときは消化器内科へ
以下のような症状がある場合は、早めに医療機関の受診をおすすめします。
- 症状が1週間以上続く
- 食事がとれないほどの吐き気がある
- 吐血や黒い便が出る
- みぞおちや上腹部の痛みを伴う
- 体重減少・貧血・倦怠感などがある
胃の不調を調べる検査|胃カメラ(上部内視鏡検査)
当院では、胃のムカムカや吐き気の原因を調べるために「上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)」を行っています。(必要に応じて、腹部超音波検査や採血、下部消化管内視鏡検査なども行います)
胃カメラでわかること
- 胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎などの炎症性疾患
- 胃がん・ポリープなどの腫瘍性病変
- ピロリ菌感染の有無(必要に応じて検査)
当院では、鎮静剤を用いた「安心して受けられる胃カメラ検査」にも対応しております。検査に不安のある方も、リラックスして受けていただけます。
自宅でできる対処法・予防法
軽度の胃の不調であれば、以下のセルフケアで改善することもあります。
- 刺激物(香辛料・コーヒー・アルコールなど)を控える
- 胃にやさしい食事(おかゆ・うどん・煮物など)を心がける
- 食後すぐに横にならない
- ストレスを溜め込まない/十分な睡眠をとる
- 市販薬の服用は一時的な対処にとどめ、長引く場合は受診を
まとめ|違和感が続いたら専門医へ。
「これくらいなら大丈夫」と我慢しているうちに、症状が悪化してしまうこともあります。特に、胃のムカムカや吐き気が続く場合は、消化器内科を受診し、必要に応じて内視鏡検査(胃カメラ)やその他の検査・診断を受けることが、病気の早期発見・早期治療につながります。
当院では、胃の不調に関するご相談を随時受け付けております。
不安な症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。