大腸内視鏡検査の費用はどれくらい
2025.07.22
大腸内視鏡検査の費用はどれくらい?【保険診療・自費診療の違い】
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の費用は、
- 保険診療として行うか
- 自費で検診目的に行うか
によって大きく異なります。
【保険診療の場合】症状がある方・医師の判断で行う検査
以下は3割負担の方の自己負担額の目安です。
内容 | 自己負担額(3割負担) |
---|---|
大腸内視鏡検査(観察のみ) | 7,500円前後 |
大腸内視鏡+病理組織検査 | 11,000〜17,000円前後 |
大腸ポリープ切除 | 25,000〜35,000円前後 |
(病理組織検査やポリープ切除の費用は、採取した部位や個数により変動します。)
(別途、初診料・再診料・前処置量・薬剤費などが必要になります。)
また、ご加入の医療保険によっては、ポリープ切除が「手術給付金」の対象となる場合があります。詳しくは各保険会社にご確認ください。
【自費診療の場合】健診や希望による検査
症状がなく、ご自身の希望で検査を受ける場合は、自費診療(保険適用外)となります。
◆ 検診大腸カメラ(観察のみ)
35,200円(税込)
※下記は別途費用がかかります:
- 検査食・下剤などの薬剤費:約3,000〜4,000円程度
- 医師の判断で生検(組織検査)を行った場合:保険適用となり、3割負担で3,000〜12,000円程度の追加費用
- ポリープ切除が必要な場合:治療の扱いとなるため全て保険診療が適用され、自費の検査費用はかかりません
よくあるご質問:ポリープ切除があると高くなる?
はい。ポリープ切除がある場合は、手術に準じた処置となるため費用が高くなります。
ただし、すべて保険適用内で処理されるため、高額になるケースでも高額療養費制度の対象となることがあります。
まとめ:
- 症状がある方は保険適用で検査可能。まずは医師の診察を受けましょう。
- ポリープ切除や組織検査があると追加費用がかかりますが、すべて医療保険の範囲内で安心です。
- 健診目的の場合でも、異常がなければ安心につながりますし、病気が見つかれば症状が出る前に早めに対応ができることになります。ぜひご検討ください。
大腸内視鏡検査は、大切な検査です
大腸がんは、初期にはほとんど自覚症状がありません。
「便に血が混じる」「お腹の調子が長く悪い」などの症状が出る頃には、進行していることもあります。
大腸ポリープの段階で発見・切除することで、がん化を未然に防ぐことができます。
大腸内視鏡検査は、がんを「早期に見つけて治す」ための非常に有効な手段です。
特に以下の方は、検査をご検討ください
- 便潜血検査で陽性になった方
- 血縁に大腸がんの方がいる方(家族歴)
- 50歳以上で一度も大腸カメラを受けたことがない方
- 長引く下痢・便秘・腹痛・血便がある方
少しでも不安がある場合は、お気軽にご相談ください。
当院では、苦痛を最小限に抑えた大腸内視鏡検査を行っております。