大腸カメラを受けなかった人に起きがちなこと
大腸カメラを「受けたくない方へ」
はじめに
便潜血検査が陽性になったり、排便時に出血があったりしても、大腸カメラをずっと先送りにしている方は少なくありません。
「大腸カメラって、なんとなく怖そう…」
「症状もないし、まだいいかな」
「忙しくて、受けるタイミングを逃してしまった」
このように考えてしまうこともあるかもしれません。しかし、大腸の病気には「気づかないうちに進んでいる」という特徴があります。ここでは、大腸カメラを受けなくない方へお伝えしたいことを記載します。
よくあるパターン
健診の便潜血陽性を放置してしまった
健康診断で「便潜血陽性」という結果が出ても、「痔だと思って」「症状がないから」と精密検査を受けないままにしている方がいます。便潜血陽性は、大腸のどこかで出血が起きているサインです。痔による出血の場合もありますが、大腸ポリープや大腸がんが原因のこともあります。陽性の結果が出た場合は、大腸カメラによる精密検査を受けることが大切です。
「40代・50代はまだ大丈夫」と考えていた
大腸がんは、40歳を超えると発症リスクが上昇し始めます。「まだ若いから大丈夫」「症状がないから問題ない」と考えているうちに、ポリープが成長してしまうことがあります。
大腸の病気は、症状がないまま進行することがあります
大腸は、多少の異常があっても強い痛みや自覚症状が出にくい臓器です。そのため、ポリープやがんができていても、長い間気づかないことがあります。特に初期の大腸がんは、ほとんどの場合で自覚症状がありません。
「お腹が痛くない」「血便がない」という状態であっても、病変が存在することがあります。ですから、次のような症状が続いている場合は、注意が必要です。
- 便秘や下痢を繰り返す
- お腹の張りや違和感が続く
- 便が細くなった気がする
- 排便時に血がつく(紙や便器に)
- 残便感がある
これらは大腸ポリープや大腸がんのサインであることもあります。
大腸ポリープは、がんになる前の段階(前がん病変)で発見できれば、大腸カメラでその場で切除することが可能です。早期に対処できるかどうかは、受診のタイミングに大きく左右されます。進行すると外科的手術が必要になったりもっと進行すると抗がん剤が必要になることもあります。
大腸カメラで分かること
大腸カメラ(下部内視鏡検査)は、大腸の粘膜を直接観察できる検査です。
主に以下のことが分かります。
- 大腸ポリープの有無・大きさ・形状
- 炎症や出血の原因
- 早期の大腸がん
また、検査中にポリープが見つかった場合は、その場で切除(日帰り対応)することも可能です。
検査が不安な方へ
「大腸カメラは痛そう」「準備が大変そう」という印象をお持ちの方も多いと思います。
当院では、鎮静剤を使用してウトウトしている間に検査を終える方法にも対応しています。また、検査前の下剤は自宅または院内のどちらかをお選びいただけます。
検査前後のご説明やサポートにも丁寧に対応していますので、初めての方もお気軽にご相談ください。
こんな方は、一度ご検討ください
- 40歳以上で、これまで一度も大腸カメラを受けたことがない
- 便潜血検査で陽性と言われたことがある
- 血便・黒色便があった
- 便秘・下痢・残便感が続いている
- 家族(親・兄弟)に大腸がんや大腸ポリープがある
- 以前の検査から5年以上が経過している
まとめ
- 大腸の病気は、症状がないまま進行することがあります
- 便潜血陽性の放置や、症状の先送りは、発見が遅れるリスクにつながります
- 大腸カメラは、早期発見・早期治療のための有効な検査です
- 病変がなければ、それを確認できることも大きな安心につながります
「検査が必要かどうか迷っている」という段階でも構いません。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。


